シンエヴァ見てきた(ネタバレあり)
見てきた。
薄っぺらい自意識に引きこもるのやめて社会に出ようぜ!他者と向き合おうぜ!
ってテーマが旧劇のときから一切変わってなくてなんか感動した。
ただ、旧劇のときは「それを言ってるお前が一番自意識ぺらぺらやんけ」って感じだったのが、今回はちゃんと大人になってた。二十年かけてがっつり社会性を獲得してた。会社経営して結婚して人間関係構築して、だけじゃない気がした。子どもはいなかったはずだから、親御さんが亡くなったりしたのかしら?とか思った。
いまいち存在意義のわからなかったマリの存在意義がようやくわかった。
奥さんだった。
邪推100%だけど、庵野さんにとって旧劇のころの恋愛は、傷つけあう感じで、人格的成熟みたいなのはあまり齎さなかったのかなーなんて思った。
いまの夫婦関係は、庵野さんにとって、いい関係なんだろうなあ、とか思った。
マリ、ゲンドウや冬月と同じユイさんガチ恋勢だったはずなんだけど、シンエヴァではそんな素振りは全く無かった。キャラとしての位置づけが変わったんだろうなーと思った。
人生にとって深い意味のあった女性、母、若いころ大恋愛した元カノ、色々あったおかげで僕も大人になりました、いま人生を共にしているパートナーとお互いを支えあう良い関係を気づけているのもそのお陰です、本当にありがとうございます…!みたいな話だった。
社会性の表現が「一緒に働く」ことと「子をなし育てる」でしかないのはどうなの?とか、女性との関係性に寄りかかりすぎなのでは?とか、ラストで自分に向かって「気持ち悪い」ってちゃんと言わせてた旧劇って誠実だったんだなーとか言いたいこともあるけれど、俺は感動した。
監督のむき出しっぷりと変わらない気持ち悪さに、本当に本当に感動した。
見てよかった。