bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

腹が痛い

酔っぱらってタクシーで帰宅し、遅い時間に眠る。ふいに真っ暗な部屋で目が覚め、時計を見るとまだ二時間しか経っておらず、また眠ろうと目を閉じて、身体の感覚に違和感を覚える。間違いない、前兆だ。俺はこれから腹痛に苦しむのだ。 何十年も慣れ親しんだ…

無題

フロアの電気を消して退社する。メシでも食おうかと考えるが、特に食べたいものも思いつかず、そのまま地下鉄に乗る。画面の割れたスマホをそのまま使ってる女はすぐヤれるんだってよ、隣に立つ男たちがそう言ってニヤニヤ笑っている。すぐに地元の駅につく…

箇条書き

週末の箱根のことを、箇条書きで、簡単に。 待ち合わせ、大荷物、ロマンスカー、仮眠、大雨、富士屋ホテルのパン、バス、急カーブ、車酔い、ローストポークと栗のスープ、アール・デコのガラスとジュエリー、テイクアウトのローストビーフ、バス停、中学生男…

箱根のホテルの一室にて

宿にいる。温泉に浸かりたいね、では浸かりにいこう、こういうシンプルなやりとりの結果、宿にいる。東京から電車に飛び乗り90分、バスに揺られて30分。素泊まりおひとり3000円。格安の温泉ホテルである。いまの時刻はもう8時。宿についたのは4時。まだ温泉…

宇宙、或いは優しさの受け入れ方について

太ってしまった。暑かったり涼しくなったら雨ばっかだったりで歩く機会が減ってるとこに加えて、食べ歩きばっかしてるから仕方ないんだけどさ。ただの自然の摂理なんだけどさ。特にお酒がよくない。お酒飲むと食欲が増す。食える量も増える。俺の胃袋は宇宙…

僕らが旅に出る理由

僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって、とはくるりの「ハイウェイ」の歌い出しの一節だけれど、連休最初の土曜日に僕らが旅に出た理由はたったひとつしかなかった。美味しい餃子が食べたかったのである。 話は二週間ほど遡る。きっかけは何だったか、…

最近のこと

読んだ本や見たものなど、コンテンツ的なことをあんまり書いていなかったので、備忘録的に。 先週の土曜日、範中遊泳の山本卓卓さんの作・演出の舞台、「昔々日本」を見てきた。池袋の芸術劇場。お芝居の前に何か食べようか、どっかいいとこないかな、あ、こ…

本気で好きな人

ちょっとした切っ掛けがあって、昔の日記を読み返した。やたらとエモい文章を前に、恥ずかしいような、切ないような、懐かしいような、何とも言えない気持ちになった。 そこには嘘偽りないそのときの本当が書かれていた。あなたでなければいけない、別の誰か…

人狼、地べた、人生

土曜日。蒸し暑い、けれどもう夏ではない、そんな感じの一日。 学生時代以来、久しぶりの立川へ。って書いて気づいたけれどそんなことないわ、去年の秋に昭和記念公園いったから、一年ぶりだわ。でも去年は北口に出て公園まで歩いたから、南口には足を踏み入…

望むものはこれでぜんぶ

仕事して、帰宅して、ご飯食べて。 Twitterをみて、ラインを送って、送られて。 洗濯物を畳んで、お皿を洗って、歯を磨いて。 シャワーを浴びて、横になって、眼を閉じて。 ああ、もう何もいらないな、と思った。 ほしいものは、ぜんぶ持ってる。 もしかした…

酒の席

眠れないので眠くなるまで徒然と。 仕事が終わって飲みに行く。アルコールを入れて平熱の熱量で話すのはなんだか随分久しぶりな気がする。会話の内容も平熱そのもので、話したそばから忘れていってしまうような他愛ないものばかりだった。ところで他愛ないと…

与太話

何の努力もしないで棚ボタ式に大金を得たい、と真剣に思っている。 風が吹いたら桶屋が儲かる、という言葉があるけれど、あれだって風が吹いてホコリが目に入って盲が増えて三味線の需要が増えて野良猫が減ってネズミが増えて桶を齧るから桶屋が儲かるのだ。…

欲望

日曜日。夏の戻りのような一日。 昼過ぎまでまったりと眠って、起きて昨日のカレーを食べ、気がついたらまたベッドにでろんと横たわっている。さてどうしようか、晴れてるからタオルケットやシーツを洗おうか、それともどこかに出かけようか。写美のリニュー…

バーガー、カレー、鳥の世話

土曜日。 強い日差しとからりとした空気、日陰の涼しさが高原を思わせるような、そんな一日。 朝の早い時間に外に出て、気候の素晴らしさを確認し、そのまま散歩がてらパン屋さんに向かう。そんじょそこらのカフェのハンバーガーよりよっぽど美味しいハンバ…

晩夏か初秋か

八月が終わり、九月になった。今の時期をなんと表現すればいいのか、よくわからない。昼間の太陽や夜の湿度にはまだ夏を感じ、日陰の空気や酔った頬に当たる夜風に秋の気配を感じる。セミの声と虫の声をステレオで聞いている。まだ夏だね、ともう秋だね、を…

君の名は。

新海誠監督「君の名は。」を見てきたので感想文。 面白かった、いくつかのボーイミーツガールな場面では涙がこぼれそうにもなった。 でも、細かい「ん?」が多すぎて、物語に没入することができなかった。 ということで「ん?」ってなったポイントについて書…