bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

2017-01-01から1年間の記事一覧

年末っぽくない12月

監獄のお姫さま。毎週楽しみに見ていたけれど、傑作ってほどじゃなかった。でもそれで充分って気がする。そもそもが「おばさんのお喋りを書きたい」で始まったドラマだし、お喋りってそういうもんだと思うし。その場は楽しくて、連帯感とかあって、なんとな…

土曜日

なんとなく書きたいことがあるようなそんな気がして、けれど何を書きたいのかは皆目検討もつかず、とりあえずやってみっか、で指を滑らせている。西荻は夜の八時。嘘みたいに夜の八時。目が覚めたのはたしか朝の八時くらい、遮光カーテンを閉めた真っ暗なベ…

生活

引越ししてから一週間。彼女とふたり、粛々と生活をしている。運んできた荷物をよく考えずなんとなく開封し、部屋を片付けと散らかしのあいのこみたいな状態に仕上げている。タイムリーに訪れた無印良品週間に興奮しサイズの合わないカーテンをどっさり買い…

忘れることと巡り合わせと

11月になった。街路樹のイチョウが黄色く色づいている。見上げると、青空とイチョウの境界線がくっきりと分かれて見える。建物の、光の当たる面はいつもより白く明るく見え、影になった面はひときわ暗く見える。コントラストが鮮やかになっている。冬の光で…

あのころの未来に僕らは

もう10月も終わり。ここ最近は秋雨前線と台風のせいで雨が続き、昼間でも底冷えがする。今日なんかは吐く息も白く、いくらなんでも10月にそこまで寒いか、と思ったがよく考えてみると雨で湿度が高いだけだった。そういえば、僕は子どものころ冬になると昼間…

秋の夜長

なんだか最近よくわからなくなってきた。備忘録のことである。忘れるのに備えておくべきことなんてそんなに無いんじゃなかろうか。お芝居をふたつと映画をひとつ見た、半年見ていたドラマが終わった。それは果たして備忘しておきたいことなのだろうか。よく…

盛岡へ

最近の僕なんかは出来事は記録に残さずただ思い出せない記憶の海に沈んで消えていくほうが美しいんじゃないかって気持ちとそれでもぜんぶ忘れてしまったあとに思い出すあの素敵さを思うと記録残しとくのも大事だよなって気持ちの狭間でゆらゆらしちゃってい…

ロロ「BGM」

土曜の夜。下北沢スズナリ。 キュートで、ポップで、大人だった。三浦直之が描き続ける「一度生まれた『好き』の気持ちは、永遠に死なない」というモチーフは、今回は過去完了進行形ではなく、過去形で表現されていた。「あの頃から好きだった、もしかしたら…

小沢健二「フクロウの声が聞こえる」

まとまらないけど、徒然と。 初めて聴いたのは、「魔法的」ツアーの東京公演。まるでアッパーな賛美歌のような、祝祭的で神聖でどこまでも優しい歌に、棒立ちになってただただ涙していた。なんとか音源で聴きたい、と思っていたら、たったの一年三ヶ月で発売…

夏の終わり

しばらく書いてなかった。ぼやぼやしていたらずいぶん間が空いてしまった。ぼやぼやしすぎて危うく誰かのいい娘になっちゃうところだった。危ない、危ない(福田和子のモノマネで)。最近の若者は福田和子のモノマネでは笑ってくれない。悲しい。しかし人が…

夏の亀、冬の熊

暑い。だるい。間違いない。毎日毎日ぼくらは鉄板の上で焼かれて嫌んなっている。もちろん実際は焼かれてはいない、焼かれてはいないのだけれども、これだけ暑いのならばそれはもう鉄板の上で焼かれているのと同じことではないだろうか。そして何より重要な…

海の続き、備忘録

土曜の海の続き。結局、海にいたのは8時すぎから12時の手前まで。3時間半もぼんやりと海を見ていたことになる。2.5リットルのビール、サングリアの小びんを一本、それとブルボンのおいしいココナッツミルク。それらをすべて飲み干し、そのほとんどを汗で失い…

くもりガラスの夏

土曜日。フジロックに向かう彼女を見送り朝6時、部屋にひとり。二度寝する感じでもなく、何をしようか酒でも飲むかと考えて、唐突に気がつく。今日だった。年に一度くらい、何があったというわけでもなくただ海が見たくなることがあるのだけれど、今日がその…

土用の丑イヴ

きょうも暑かった。暑いだけでなく、やたらと汗をかいた一日だった。特によく動いたというわけでもなく、運動量の増加といえば財布を忘れて駅から家まで余計に往復したことくらいで、後はいつもどおりのホワイトカラーなのになんだかしらんがひとり汗だくに…

カレーばかりの土曜日

梅雨もあけ、気がつけば7月も後半戦。太陽がグッと顔を近づけてきて、ツッコめる間柄だったらいや近い近い!近いから!ってひたいを押しのけるくらいの距離感になってる。ツッコめない間柄だったらエッ何コイツってなりつつなるべく自然に距離をとり、偶然な…

飽きたら終わり

引っ越したい。そう思って賃貸サイトを見ていたら、小田急線に条件の合う部屋を見つけた。小田急線。これまで関わりのなかった路線。思い入れも知識も全く無い路線。京急や田園都市線と同じくらい知らない路線。これも何かのご縁、以後お見知りおきを、とい…

梅雨晴れの土曜日

土曜日。東京は心地よい晴れ。梅雨の中休み。久しぶりにシンプルな日記。 昼過ぎにのそのそと起きて洗濯をする。徹夜で原稿仕事をしていたらしい彼女は床で布団をかぶって眠っている。暑がりの僕にあわせて部屋の温度は幾分低めに設定されており、それによっ…

徒然

7月の頭は闇夜だった。ようやく梅雨めいた空気が漂いはじめ、粘り気のあるぬるい夜風が身体にまとわりついてくる。空は重たい雲に覆われ、月も星もまるで見えない。いつもならば都市の灯りを反射していつでも薄明るい夜なのに、雲が光を吸収しているのか、墨…

万事快調

「働いて働いてまた働く、仕事より楽しいのはまた仕事」と歌ったのは真島昌利で、「仕事ばかりで遊ばない、ジャックは今に気が狂う」とはキューブリックの「シャイニング」に出てくる一節。そんでもってほんとに仕事ばっかで狂いそうな感じに仕上がってるの…

風邪

風邪だった。おかげさまでだいぶ過去形。病みだしてから終息まで、早送りな感じのやつだった。なんか喉がいがらっぽいな、喉痛いな、熱っぽいな、高熱じゃん、下がってきたな、鼻水すげーな、今度は咳か、これがそれぞれ一日ずつ。忙しかったので仕事を休む…

歯痛

働いていたら、急に奥歯が痛みだした。あまりにも突然すぎたから、曜日も時間もはっきり覚えている。水曜の夕方、きっかり16時だった。疲れているのかな、と思った。疲労がたまり、体の免疫力が落ちるとあちこちに謎の痛みが出たりする。人体はそういうふう…

高架

6月最初の日曜日。東京は朝から晴天。 職場のピクニックにいくという彼女を駅まで送る。夏のような強い日差し。背中が暑い。首すじの汗が雫になる。空気はからりとしているから、風がそよげば心地よい。こんな日に木かげでピクニックは楽しいだろうな。大荷…

木ノ下歌舞伎「東海道四谷怪談」

土曜。はじめての木ノ下歌舞伎。鶴屋南北、「東海道四谷怪談」通し。あうるすぽっと。 6時間は長いよな、途中寝ちゃったりすんじゃないか、寝ちゃって尻の肉が取れる夢など見てしまうんじゃないか、そんなことを思いながら劇場へ向かう。結果はと言うと、ま…

土曜の朝、覚醒前の頭で

寝て起きたらなんとなくそういう気持ちだったのでこれを書いている。 文章を書くときには二つのパターンがある。書きたいことがあって書くときと、ただなんとなく書くときと。 難しいのは前者のほうだ。書きたいことがあるときに書きたいことを書くのはほん…

雑記

今週の平日が終わった。相変わらず忙しい。ちょっとずつ忙しいのに慣れてきた。鈍感になってきた。細かいことを考えたり、風景を面白く感じたり、そういう場面が少なくなってきた。良く言えば仕事に集中できている、ということだし、悪く言えば人生の楽しみ…

ムーンライト

仕事をしていても、街を歩いていても、気がつけばムーンライトのことを考えている。 考えている、というのは正確ではない。何かを考えているわけではない。わからないことは何もない。少なくとも、自分がわかっていたいことはすべてわかっていると思う。 た…

一週間の備忘録

ここ一週間の備忘録を簡単に。 ネットフリックスで火花を一気に見た。泣いた。理想化された笑い飯と千鳥であり、理想化された大悟と又吉だった。好きなことしかやりたくないと思いながら好きじゃないことをやってる人間は、好きなことしかできない人間のこと…

連休

濁流のようにゴールデンウィークが流れていく。あんなにたくさんあったのに、気がつけばもう余命は幾ばくもない。俺はコップに水が半分入っているのを見ると「まだ半分もある」と思うタイプの人間だけれど、なぜか「まだまだ連休たくさんあるじゃん」とは思…

記憶たどって

ジブリ美術館に行こうって一月半も前からチケットとって予習復習なんかもやって、でも当日になったら前日までのハードワークに二人ともグロッキーになっちゃって目が覚めたのは入場に間に合うかどうかすっげー微妙な時間で、どうする?まだ間に合う?本気出…

草津へ

相変わらずファッキンビジーな状況でもともと多くないMPをガリガリと削りながら過ごしている。自覚症状はないのだけれど時折シュオオオオオみたいなクソデカボリュームのため息をついてしまっているらしい。指摘されるまで気がつかなかった。意識の片隅にそ…