bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

くもりガラスの夏

土曜日。フジロックに向かう彼女を見送り朝6時、部屋にひとり。二度寝する感じでもなく、何をしようか酒でも飲むかと考えて、唐突に気がつく。今日だった。年に一度くらい、何があったというわけでもなくただ海が見たくなることがあるのだけれど、今日がその…

土用の丑イヴ

きょうも暑かった。暑いだけでなく、やたらと汗をかいた一日だった。特によく動いたというわけでもなく、運動量の増加といえば財布を忘れて駅から家まで余計に往復したことくらいで、後はいつもどおりのホワイトカラーなのになんだかしらんがひとり汗だくに…

カレーばかりの土曜日

梅雨もあけ、気がつけば7月も後半戦。太陽がグッと顔を近づけてきて、ツッコめる間柄だったらいや近い近い!近いから!ってひたいを押しのけるくらいの距離感になってる。ツッコめない間柄だったらエッ何コイツってなりつつなるべく自然に距離をとり、偶然な…

飽きたら終わり

引っ越したい。そう思って賃貸サイトを見ていたら、小田急線に条件の合う部屋を見つけた。小田急線。これまで関わりのなかった路線。思い入れも知識も全く無い路線。京急や田園都市線と同じくらい知らない路線。これも何かのご縁、以後お見知りおきを、とい…

梅雨晴れの土曜日

土曜日。東京は心地よい晴れ。梅雨の中休み。久しぶりにシンプルな日記。 昼過ぎにのそのそと起きて洗濯をする。徹夜で原稿仕事をしていたらしい彼女は床で布団をかぶって眠っている。暑がりの僕にあわせて部屋の温度は幾分低めに設定されており、それによっ…

徒然

7月の頭は闇夜だった。ようやく梅雨めいた空気が漂いはじめ、粘り気のあるぬるい夜風が身体にまとわりついてくる。空は重たい雲に覆われ、月も星もまるで見えない。いつもならば都市の灯りを反射していつでも薄明るい夜なのに、雲が光を吸収しているのか、墨…