bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

三・連・休

三連休が終わった。

一日と一日の境目が曖昧なままシームレスにカレンダーは進み、与えられた72時間は炎天下のかき氷みたいにあっという間に溶けてなくなった。後には真っ赤に染まった舌だけが残った。

やるべきことから目を背け、やることがないやることがないと友達の家に集まってはただひたすらに転がっていたあのころ、6人くらいで100円のレンタルビデオで時間を潰したあのころ、いま思うとひとりあたり17円って驚異的なのにコスパだな、あの時代のダメでゆかいなフィーリング、あの空気に浸り続けて過ごした三日間だった。

金曜からやったことを書き出してみる。
朝まで飲んで、早朝のサイゼリヤ村上春樹と消費社会の話をしだしたやつのメガネを割って、寝て起きてサッカー見て、焼き肉食ってオールナイトで平野勝之の映画を見た。ベルクでコーヒー一杯飲んで帰るはずがどうやら時空に歪みが発生して、立ったまま昼まで話しこんでしまい、newomanでとらやのあんコッペとピエールマルコリーニのチョコレートソフトクリーム買って屋上のテラスに行った。そしたらちょっとしたお祭りみたいにシャレオツなフェス飯屋台みたいのが並んでたので、レモンサワーやビールやサラダや唐揚げなんかでうまいうまいした。帰って仮眠して掃除して友達が来て、銭湯行って整ってカレー作って振る舞ってビール飲んでうまいうまいで平野勝之の映画見ながら寝た。起きてとりあえずビール買いに行って飲んで平野勝之の映画見て外に出たら灼熱で、汗だくになりながらスパイス買いに行って、もうあかんぞと飛び込んだ店で羊肉と干豆腐と豆苗、それにビールをやらかした。帰って倒れ込むように寝たら夜中に目が覚めて、とりあえずカレー作った。いま煮込み中。

まとめると、平野勝之の映画見てアルコールとスパイスを摂取し続けてたら三連休はみるみるうちに消えていった、そんな感じ。

学びも実りもなんにもないけれど、でも楽しかったなあ。
ひと月後には何があったかぜんぶ忘れてしまって、でも楽しかったって手応えだけは残ってる、そういう類いのやつ。

でもまだ、マトンカレーを煮込み終わるまでは、三連休終わらないからね。
骨付きのスネ肉が柔らかくなるまでは。
あした朝おきて出勤して、会社でパソコン叩いてたって、まだ連休中かもしれないからね。
三連休が三日だなんて誰が決めた。
会社いったら休みじゃないなんて誰が決めた。

連休ってなんだろうね?
連休ってなんだろうね?