日記
火曜日。
連休後半一日目。
面白くて、楽しくて、嘘みたいで、自分のことのように嬉しくて。
良いことしか起こらない、思い出しただけで泣けてくるような夜だった。
Smashing PumpkinsのTonight,Tonightみたいな、そんな夜。
嘘みたいだけど、こういう夜があるんだな、本当に。
開けて水曜日。
連休後半二日目。
朝方、地下道を出ると嵐みたいな天気で、安物のビニール傘は何の役にもたってくれない。
二丁目のあたりを通ると屋根のあるところにはヒゲクマ系のお兄様方がみっしりと詰まってて、何やってんのかなーと思うとあれなんですね、皆さま傘なんかささずにタクシー乗るんですね。
おお、さすが手慣れてんな、と一瞬思うのだけれど、よく考えれば俺とお兄様方で春の嵐の経験値に差があるはずもなく、とすればコミュニティにおけるノウハウの伝授に違いがあるのか?とか考えるけどそんなことは別にどうだっていいので考えるのをやめる。
ずぶ濡れになって帰宅して、シャワー浴びて寝て起きてお茶飲んで寝て起きて洗濯して寝て起きて干して寝て起きてドラマの録画みて寝て起きて軽く本棚を片付ける。
恋人できたり別れたり
仕事が上手くいかなかったり
生きてくのはたいへんさ
あの頃みたくヘコむことがいくらだってあるんだ
ニセモンのあんたに言ってもわかんないよな
得るために失うものがあるとしたら
あたしたちは何を失くして何を得たのか
あたしやっぱり空気読めない
でもいいんだ
迷うよりは
だって赤ちゃんは
赤ちゃんは可愛いんだーーーーッ
読んでたら涙が出てきて止まらなくて、ひとりの部屋で嗚咽をこらえることができない。
そういえばそうだった、初めて読んだ時もこうだった。
なんで泣いているのか全然わからない、何が刺さってんのか皆目見当もつかない、けれどどうしても泣き止むことができなくて、そのままベッドに倒れこみ、ひとしきり泣いて、そのまま眠る。
んで起きていま。
さすがに照れくさくて、誤魔化すために飲みながらこれ書いてる。
なんで泣いてるかわからない、って書いたけど、それはちょっと嘘だな。
「赤ちゃんは可愛いんだーーーーーッ」のバースでやられるんだ。
だってさ、赤ちゃんは可愛いんだもの。
世知辛い、面倒くさいことは山ほどあって、そんなの全部わかってて、毎日毎日世知辛さばっかのなかで生きてるんだけど、それでも絶対に間違いのない、本当のことも確かにあって、それは例えば赤ちゃんの可愛さだったりするんだよな。
で、「ほんとうのこと」には、ひとの心、少なくとも俺の心を震わせる力があるんだ。
それにしたって泣きすぎだと思うけどさ。
やっときたいことはいろいろあったのに、ほとんど眠って過ごしてしまった。
とりあえずどーっすっかな、紀伊国屋でも冷やかして、いわもとQで天そばでも食べるか。
片付けの続きやってキャンプ道具の手入れでもするか。
ウォーキング・デッドの続きでも見るか。
でも明日もあるから早めに寝たいしな。
さーて、どーすっかな。