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bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

Don't stop Believin'

変な時間に寝ると変な時間に目が覚める。
そういうのって連休っぽくてなんか嬉しい。
 
「青春100キロ」の記事がバズってて、いろいろと議論を呼んでる。
そのことについて、いろいろと書いてはみたものの、自分の意見はずいぶん前に考えたことと何も変わらんなあ、と再確認しただけだったので、下書きをすべて消した。
 
前に考えたのは、こんなこと。
 
 
アンモラルなものであっても、面白いものは面白い。
自分の中の倫理観とか市民感覚とか、そういうものが違和感を表明していても、それでもなおも面白い傑作ってのが世の中には存在する。
 
ラース・フォン・トリアーの一連の作品、「悪魔のいけにえ」や「マーダー・ライド・ショー」や「ウルフ・クリーク」といったホラー作品、平野勝之の撮った一連のAV。
非倫理的だけど、傑作なんだ、これみんな。
困ったことに。
 
だからもう、仕方ないよね。
自分の中のバリアを全部突破して、心に突き刺さってくる作品だから。
語る場があれば、そりゃ愛を込めて語るよね。
語らずにいられるようなシロモノじゃないんだから。
黙っているほうが賢いのかもしれないけれど、黙っていられないのだから、仕方ない。
 
実は、「青春100キロ」は狂ったAV業界を俯瞰の位置から眺めてる作品なので、そんなにアンモラルな作品ではなかったりする。
AVという狂った業界に過剰適応した人間たちが、狂った環境のなかでそれぞれの感情を沸き立たせ、スレ違う、そのさまを鳥の視点から描いている。
でもそれは見ないとわからないことだし、たぶんいま批判してるひとは見ないだろうから、説明してもあんまり意味がない。
のでこれ以上は語らない。
そもそもひどいネタバレだしね。
 
以上、この話はこれで終わり。
 
 
そんなことよりいまさら書き起こしで読んだ菊地成孔のラジオでのコーリー・モンテース、というかフィン・ハドソンだな、彼についての追悼文、そこに載ってた「Don't stop Believin'」の訳詞に心を掴まれてしまったので、自分用にここにも貼っとく。
何故いまさら…と自分でも思うけれど、なんか今日の自分にぴったりきたんだよ。
 
 
 
単なる小さな町の少女は 孤独という世界に住んでいたが 
ある時、夜行列車に乗って旅立った 行き先は分からない
単なる都会の少年は サウスデトロイトで生まれ、そして育った 
そしてある時、夜行列車に乗って旅立った 行き先は分からない
 
燻されるような煙の中で歌っている歌手 ワインと安っぽい香水の香り 
この店で夜を一緒に過ごせるその微笑み それだけがあれば
夜は果てしなく果てしなく 続いて続いて続いて続いていく
よそ者たちが待っている 道のあちこちで やつらの影がこの夜の中で探し始めている
シティライフ 街灯の下で心をふるわせる何かを求めて
この夜 今夜のどこかに それはきっと隠されているはず
 
誰だって食べていくために必死で働くさ でも、誰だってスリルはほしいよね
次のサイコロを振るためだったら 俺は、私は何だってするよ
だから、もう一回だけチャンスを
勝つヤツ 負けるヤツ ブルースを歌うために生まれてきたヤツも
そう 映画は終わらない 映画は果てしなく 続いて続いて続いて続いていく
よそ者たちが待っている 道のあちこちで やつらの影が夜の中で探し始めている
シティライフ 街灯の下で魂を蘇らせる何かを求めて
この夜 今夜そのどこかにそれはきっと隠されているはず
 
信じることをやめてはいけない 自分を裏切ってはいけない 
多くの街灯の下でさまようよそ者たち 君らに言いたい
信じることをやめるな そして今のこの気持を忘れないでほしい 
街灯の下でさまよう人々 信じることをやめてはいけない 
 
 
 
俺はずーっとよそ者だし、あなただってずーっとよそ者だ。
いつだって居心地の悪さを抱えて、ふらふらと街を彷徨っている。
けれど時折、一緒に過ごす夜があり、魂を蘇らせる何かと出会う。
もちろんそれは一瞬のことに過ぎないのだけれど、その瞬間は確かに存在する。
そのことを、いつか必ず出会えることを知っているから、俺もあなたも、探すことを止めない。
信じることを諦めない。
 
 
変な時間に目が覚めると変な時間に眠くなる。
当たり前か。
今日からまた連休でよかった。
おやすみなさい。