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bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

週末

土曜日。平日より少しだけ遅めに起きる。ホットカーペットとコタツのスイッチを入れる。ポットに水を組み、沸くまでのあいだに洗濯機を回す。ここのところ、洗濯をするたび、洗剤をどのタイミングでどのようにいれればよいか、悩んでしまう。水が溜まる前か、後か。注水口の真下の滝壺の位置に洗剤を入れるべきか、全体にぐるりと回し入れるべきか。どう入れれば、洗剤がきちんと水に溶け、全体に均一な濃度で染み渡るのか。未だに正解に辿り着けていない。

 

洗濯物をベランダに干す。裸足でベランダに出たせいで、足の裏は冷え切っている。コタツに足をいれ、白湯を飲む。そうこうしていると彼女が起きる。おはよう、きょうはどうするの?昼から仕事で神保町だよ。そっか、じゃあ僕はどうしよかな、ところで昼って何時のこと?もう昼といえば昼の時間だけど、平気なの?

 

遅刻しそうな彼女がタクシーで神保町に向かうというので、用はないけど便乗して神保町に向かうことにする。タクシーを降り、彼女と別れ、とりあえずふらふらと歩く。さてどうしようか、そういえば美味しい讃岐うどん屋さんがあったな、行ってみっか、と「丸香」へ向かう。古本屋を冷やかしつつ、ぷらぷらと歩き、角を曲がって、はい、大行列。わかってたけど大行列。しかし長い行列だな、うどん何本並べたら追いつくかな。そんな並んでまで食べたいわけでもなかった(酸っぱい葡萄理論)ので撤退。そういえば近くにもう一軒行ってみたいうどん屋さんあったな、と検索し、テクテク歩いて神田の「一福」へ。広めの店内、混んではいるけど並びはなし。ちょうどよくて嬉しい。四谷の北島亭のフォンドボーを使ったカレーうどんってのもメッチャ気になった、けどグッと堪えてかけうどんとゲソ天。初めてのお店なのでオーソドックスに決めた。讃岐うどんにしては柔らかめ、でもきちんとコシのあるうどん。ムチムチではなく、びよ〜ん、という感じの弾力。柔らかいし伸びる、でも切れない、という感じ。噛んでも美味い、でも喉越しはもっと美味い。あっという間に完食。ゲソ天の存在を忘れるほどに美味しかった。ごちそうさまでした。

次はどうしよかな、そういえば東京駅で面白そうな展覧会やってた気がするな、と東京駅へ歩きだす。土曜のオフィス街は人が少ない。その分まわりをじっくり見られる。築40年はくだらないだろう古いビルの谷間。狭い路地のようになった道を歩く。キョロキョロと首を回しながら歩く。こういう景色は東京ならではなのだろうな。少なくとも実家のある町にはこんな景色はないからな。これから建て替わっていくだろう、東京の風景。いまのうちにもっと見ておきたいな。

 

東京駅に到着。展覧会へ。入り口まで来たところであんまり気分じゃないと気づく。なので展覧会は辞めにして、銀座へ向かう。はとバスの止まる線路沿いを抜けて有楽町。AKOMEYAを冷やかしにいき、冷やかしのつもりが器に一目惚れしてしまう。


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こんな感じの中鉢。お値段もそこそこしたので、しばし悩む。でもこういうのって、一目惚れの時点で結果は見えてるんだよね。というわけでお買上げ。いい心持ちで店を出る。ここまで来たら行くよな、と東銀座のわが故郷のアンテナショップへ。地元の味を買い込んでご満悦で帰宅。

 

日曜日。朝から起きて寝てを繰り返し、あっというまにお昼過ぎ。丸ノ内線に乗って、南阿佐ヶ谷へ。僕が東京で一番好きな書店、書源阿佐ヶ谷店に来た。品揃えと棚のセンスがすごく好きなお店。肩肘はらずに使える普段使いの街の本屋さん、でも行くと必ず出会いがある。ここでいろんな本を買った。仕事の本、古いQuick Japan、料理の本に岩波文庫。毎回、買おうと思っていなかったものを買っていた。買おうと思っているものならネット通販で買えばいい。ここには買いたくなるものがならんでいた。お店にはたくさんのお客さんがいて、きっとみんな僕と同じように思っているに違いない顔で熱心に本を見ていた。きょうで最後なのに、店内の写真を撮るでも、店員さんに話しかけるでもなく、みんな真面目な顔をして本を選んでいた。そう、本当に楽しいんだよ、ここで本を選ぶのは。最後の日ならなおさら、目一杯楽しまなくちゃ。それで僕も本を選んだ。山崎まどかオリーブ少女ライフ」、いとうせいこう「想像ラジオ」、柴崎友香きょうのできごと」を手にレジへ向かい、レジ前に平積みされていた「みんなの映画100選」という本を追加。長場雄さんのイラストに惹かれてジャケ買いしてしまった。南阿佐ヶ谷といえばここ、と個人的に決めている「めんさいぼう五郎左」でラーメンを食べ帰宅。風呂につかりながら読書。風呂で読書は昔からやってることなのだけれど、きょうはじめて、自分が全裸であることを意識した。全裸で本を読んでいるという自覚はいままで無かった。全力で本を迎え撃ってる感じがした。全裸読書、とても誠実な読書なのでは、みたいなことを思った。半身浴読書、だとわりと気楽な感じがするのに、何故だろう。そのとき読んでいたのはいとうせいこうの「想像ラジオ」で、東日本大震災の話であり、読みたいなと思いながら読めずにいた一冊だった。感想は書かない。でも、うん、裸で向き合うのに相応しい本だった。少なくとも僕にとっては。

 

それから他の本を読んだり日曜美術館を見たり極楽とんぼの吠え魂の復活スペシャルを聞いたりしていたらあっという間に三時半。明日は仕事。瞬間的な寝付きと凝縮された睡眠を願いつつ、眠ることにします。おやすみなさい。

 

あー早く小沢健二の新譜を聴きたい。