bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

腹が痛い

酔っぱらってタクシーで帰宅し、遅い時間に眠る。ふいに真っ暗な部屋で目が覚め、時計を見るとまだ二時間しか経っておらず、また眠ろうと目を閉じて、身体の感覚に違和感を覚える。間違いない、前兆だ。俺はこれから腹痛に苦しむのだ。

 

何十年も慣れ親しんだ身体のアラートは今回も正確で、五分もしないうちに腹痛がはじまり、QOLは急激に低下する。とりあえずうずくまる。お腹に手を当てる。腹部に手のひらの暖かさを感じる。ということは、腹部は冷えているということだ。左手で右の肩のあたりに触れてみる。冷たい。どうやら全身が冷えている。運悪く、布団やタオルケットは僕のコントロール下にはない。指揮権を取り戻そうとすれば、スヤスヤと眠るひとを起こすことになるだろう。そんなことは僕にはできない。不幸の連鎖は望まない。苦しむのは僕ひとりでいい。いいから先にいけ、ここは俺にまかせろ。

 

寒いので、ぎゅっと身体を丸める。腹部に熱を集中させる。畜生痛えな、そういえばカクバリズムの社長、菊池亜希子と結婚したんだよな、カクバリズムの社長もお腹が痛いときは丸まるのかな、深夜の部屋で腹痛に耐えながら、カクバリズムが丸まリズム…とか思ったりするのかな、畜生痛えよ、痛え痛え痛えよ、俺なんか悪いことしたのかな、オリジンで秋刀魚の竜田揚げ弁当買ってコンビニで秋味買って「相変わらず季節に 敏感にいたい」って口ずさんだりしたのがいけなかったのかな、神様許してください、もう二度と舐めたこと言いませんから、どうか腹痛から解放してください、どうかどうかお許しください……

 

みたいなことを思ってるうちに夜が明け、完全に眠れなくなったのでこれを書いている。ついでに洗濯機も回している。ちなみにお腹はいまだに不穏。爆弾抱えてる感じ。怖いよう。怖いし眠いよう。はー。