bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

近況

疲れるといつも簡単にできることもできなくなる。多くの人と同じくぼくもそういう性質を持っている。疲れると集中力がなくなる。疲れると重たいものを受けつけなくなる。血の滴るサーロインステーキ、毛布みたいな生地のダッフルコート、それからぎっちりした密度のドラマ。そんなわけでanoneを見れていない。ついでに年明けからドキュメント72時間も見れてない。見れてないのに函館の回にブッダNippsが出てくるというネタバレだけを見てしまった。デミさんとNHK。似合わねえ。デミさんにとってのNHKの門はそれこそ何よりもタイトだと思うんすけどね、そのあたりどうなんすかね。anoneは見れないけれどもアンナチュラルは楽しみに見ている。あと99.9も。頭ん中にコンフリクトを生ずることなく見れるのがありがたい。キングちゃんやゴッドタンは楽しく見れているけれど、水曜日のダウンタウンはここ最近見れてない。あの悪意がいまはちょっと重たい。ラジオが楽しい。会社の行き帰りはオードリーのANNとハライチのターンを聴いている。仲良しっぽいあの空気が心地よい。あとは漫画。正月休みに見たNHKドラマの「風雲児たち 蘭学れぼりうし」がとても良かったので、引越しのときに売りさばいた「風雲児たち」を買い戻した。既刊49冊大人買い。すっかり幕末漬けである。こないだ日比谷線乗ったときは小伝馬町駅通過しただけで興奮してしまった。ここにあの牢獄があったのか…高野長英が牢名主やってたんか…みたいな。なぜ日比谷線に乗ったのかというと北千住に行ったからで、なぜ北千住に行ったのかというと、玉田企画の「あのころの話」を見に行ったからです。二年前、小竹向原で見たやつの再演。キャストは半分くらい同じ。大きくは変えてない、のだけれども、ポップになってる気がした。笑いどころがはっきりして、コント色が強くなってる。見てるだけで胃が痛くなるような気まずさが減ってはっきりした笑いが増してる。テアトロコントみたいな場で揉まれた影響だろうか。それにしてもなんて完成度の高い脚本だろう。セリフといい、展開といい、キャラクターの二面性の表現といい。大満足で劇場を後にし、徒歩でタンブリンカレー&バーへ。スリランカカレーの有名店。一度訪れてみたいと思いつつ、なかなか機会がなかった。店内もキレイでお酒の品揃えも上々、近所にあったら通うのにな…という感じ。
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これがカレー。薄暗い店内なので薄暗い写真。ダルカレーに各種副菜、写ってないけど別皿でチキンカレーと牡蠣のカレー。それぞれ単品でいただき、最終的には全部混ぜていただく。美味しい。東京で食べたスリランカカレーの中では一番美味しいのではないか。いい店だなあ。北千住いいとこだなあ。終電ギリギリまで食事を楽しみ帰宅。深夜の杉並区はキンキンに冷えている。上空に寒気、地表に残雪。上と下からたっぷりと冷やされているのだから仕方ない。オーブントースターで両面からきっちり焼かれているパンみたいなものだ。そういえば今の家の近所には美味しいパン屋さんが多い。必然的にパンを食べる機会が増え、買って5年になるオーブンレンジのオーブン機能を初めて使っている。食パンやなんかを焼くのだけれど、うちのオーブンレンジは電熱器が上にしか付いてないタイプのようで、表面はカリッと焼けるのだが、裏面はフワフワに蒸されてしまう。上からの熱に押されてパンの水分が下に寄ってる感じ。これはあえてのことなのだろうか。両面カリカリしたトーストよりこういう一度で二度美味しいみたいなパンのが好きだってひともいるのだろうか。いるか。いるのだろうな、それは。世の中いろんなひとがいる。ご飯を炊いたときにできるおこげが好きだってひとは世の中に多いみたいだけれど、ぼくはおこげが好きじゃない。やたらと硬くて、歯の溝にがっちりとくっついて噛み合わせをおかしくする食べ物、という印象しかない。でもおこげは世間では愛されている。仕方ない。そういうものだ。好みの問題だ。好みというと漫画家さんの書く線の中ではぼくは近藤聡乃さんの書く線がだいぶ好みで、「ニューヨークで考え中」の2巻も線…線たまらん…と思いながらうっとりと堪能し、この線の感じは誰かに似てるな…と考えて思い当たったのが上田トシ子先生である。子どものころ、家にあった「フイチンさん」が大好きだったのだ。ひさびさ読みたいな、と思いアマゾンやらヤフオクやろ探してみるけど何かしらんがやたらと高い。ううむ、上下巻で3000円くらいになってくれんもんかのう…と悩みつつアマゾンヤフオクメルカリの価格をチェックする毎日である。とどのつまり平和。疲れてぐったりしてanoneもデビルマンも見れずにいるけど平和。あー、二週間くらい何もしないで休みほしい。休みの日とか何もしたいでゴロゴロ転がってたい。ゴロゴロゴロゴロと同じところを転がり続けていたい。ちょうど円錐を転がしたときみたいな感じ。でも2月も3月も週末は見たいお芝居と映画と落語がありすぎる。マッサージも行きたいし銭湯も行きたいし公園にも行きたいし眼鏡も買いたい。あと皆既月食もっかい見たい。今度は地平線に近いとこのデカいやつで見たい。デカくて丸くて赤い月なんて興奮する。それもうただのエヴァンゲリオンじゃん。