読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

無題

「カルテット」の3話を見た。「泣きながらご飯食べたことあるひとは、生きていけます」の台詞の凄さと言ったら。どうしたらこんな台詞を書けるのだろう。泣きながらご飯を食べて生きていけると思った経験がないとどうしたって書けないんじゃないかと思う。もし創作なのだとしたら、それこそ魔法だ。

 

石川啄木の言うところの「友がみな我より偉く見ゆる日」ってのが続いてる。自分は駄目だなあ、無能だなあ、世の中の人たちはみんなちゃんとしていて偉いなあ、そんなふうに思う日が続いている。ともするとへたりこんでしまいそうになるので、安物のアイスコーヒーをガブガブと飲み、カフェインで誤魔化して何とかしている。何とかなっているような気もするし、何とかなっていないような気もする。何とかなっているのかどうかわからないという時点で何とかなっていないようにも思うがどうなのだろう。なんだかよくわからない。

 

ここのところ、朝に目覚めてすこやかだったことがない。活力に満ちたすっきりとした目覚めを味わいたいと思う。今朝は、目覚ましの鳴る40分前にどんよりと目覚め、なんとなくテレビをつけて、このまま起きてしまうかどうか悩んでるうちに二度寝してしまった。

 

夢を見た。夢の中で俺はすき家のカウンターに座り、ハーブチーズ牛丼の中盛を注文していた。ご飯の量は並盛りのまま、肉だけ大盛りになってるやつだ。店員がトレイにのせた丼を運んでくる。俺の前にトレイが置かれる。大盛りの肉の上にとろけるチーズソースが黄色く輝いている。店員は立ち去らず、俺の前に立ちつくしている。店員がいきなり右手を振り上げる。殴られる、と思った次の瞬間、俺のハーブチーズ牛丼にズブズブと店員の人差し指が突き刺さる。俺は驚いて店員の顔を見る。そこにはドナルド・トランプの顔がある。トランプは顔を醜く歪ませ、チーズソースでぬたぬたになった右手の人差し指を俺の顔に突きつける。脳内にトランプの声が響く。汚い叫び声が俺の頭蓋骨に反響する。お前は不要だ、お前のような無能は俺の国には必要ない、出ていけ、いますぐ俺の国から出ていけ、そして二度と帰ってくるな。

 

目が覚める。テレビにはトランプの顔が大写しになっている。トランプは俺を俺の夢から追い出した。俺は本来、俺の国であるべき場所から退去させられてしまった。俺の国から追い出された俺はどこへ行けばいいのだろう。とりあえず仕事に行かなければならない。そこは俺の国ではないけれど、行かなければ、そこからも退去処分にさせられてしまう。だから行かなくては。

 

なんだか疲れた。いまにも弾けて消えそうな泡のような気分だ。眠りにつくのと弾けて消えるのと、どちらが早いだろうか。

 

もう寝よう。