bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

年末年始終わり

(終わっちゃったなあ年末年始。今年はほんとにあっという間だった。もっとのんびりするはずだったのに、慌ただしく通り過ぎていってしまった。僕のカラダの上を通り過ぎていった年末年始たち。まるで一夜の夢のよう。でも夢ではない証拠に体重が増えている。贅沢三昧した分はしっかり体重に跳ね返っている。納得いかない。いかないぞ。夢のようならもっと夢らしくあとかたもなく消え去るべきだ。こっそり痕跡を残すなんて、これじゃまるで原田知世版の時をかける少女じゃないか。ラベンダーの香りに紐づく微かな記憶だけを残して未来に帰るケン・ソゴル、あれと同じだ。お腹周りに脂肪を残して来年に消える年末年始。そんなのってあんまりじゃないか。ラベンダーと体脂肪じゃ比べ物にならんぞ。それでいいのか年末年始。ケン・ソゴルに負けてるぞ。)

 

(何があったか、なるべく思い出してみる。29日。仕事を納めて忘年会。2016年に知り合って仲良くなったひとたち。楽しくって、3時まで飲んで、気がついたら結構酔っぱらってた。今年も仲良くしてもらえるといいなー。飲み放題だったので、各種クラフトビールをしこたま飲んだ。あんなにクラフトビール飲んだの初めてかもしんまい(90年代スチャダラ感)。いいお店だった。何より家から近いのがいい。あと遅ればせながらの誕生日プレゼント貰ってほんとにほんとに最高だったので2017年もカレーをさらに深めていくぞ、と思った。30日。仕事を納めた彼女と合流。さ~楽しい年末年始を過ごすぞ!ってワックワク。ワックワックリズムバンド。好きだったなー。いまでも活動してんのかな。昼ごろにのそのそ起きて、お昼どうしよっかってあれこれ話して、日本橋のお多幸でとうめしじゃん?バッチリじゃん?ってなって、家を飛び出し日本橋へ。老舗らしく年末年始はお休みで撃沈。まあでも想定内じゃん、どしよか、ってあたりをブラついて行列を発見。何も考えず並んで一時間、海鮮丼と鯛茶漬けにありつく。美味しかったけどさあ、店員さんギスギスしすぎじゃね、とっとと大掃除したいのわかるけど、下水の掃除は閉店後にしてほしいよね、などの感想を語りつつ東京駅の大丸へ。東急ハンズで便利グッズの数々に感心し、最終的におせちをお重に詰める用のアルミのカップだけを買う。そこから銀座へ移動、いろんなアンテナショップをまわって食材を購入。北海道と兵庫のアンテナショップがアガったなー。ガラナとかハスカップジュエリーとかロイズのチョコがけポテチとか丹波の黒豆とかいわしのへしことか出汁パックとか紅鮭の麹漬けとか持ちきれないほど買い漁った。我が故郷のいわて銀河プラザにも行きたかったけど営業時間に間に合わず断念。31日。伊勢丹へ買い出しに行くはずだったけれど伊勢丹にたどり着く前に彼女とケンカをしてしまった。彼女を傷つけてしまった。許してもらえて、仲直りできてほんとよかった。仲直りにいたる過程では、ちゃんと話ができたし、理解が深まった感じがするのでそれだけはよかった、って言っていいのかな。もちろんケンカなんてしないほうがいい、ケンカがはじまるときはどちらかまたは双方が悲しかったりショックだったりするわけだから、そんなのは無ければ無いほうがいいに決まってる、でも残念ながら起こってしまったケンカの着地の仕方としては、うん、そう悪くはなかったんじゃないかな、という気持ち。彼女もおんなじように思ってくれてるといいなあ。いろいろあって都内を彷徨って新宿に戻ったころには伊勢丹は閉店済みで、スーパーでおせち系のお惣菜や高い牛肉を買って帰宅、からのすき焼き。近所のお寺に除夜の鐘をつきに行こうと思っていたのだけれど、すき焼きで満腹になってしまって無理だった。すき焼き美味しかったなー。ここ二十年くらい牛肉といえばステーキか焼肉だったのだけれど、去年くらいからすき焼きがグッと伸びてきている。美味しくてリーズナブルなすき焼き屋さんに行きたい。コスパって言葉はなんだか品がないような気がして好きじゃないけど、すき焼きにはコスパを求めたいと思う。じゃないとキリがない。MXTVの年越し番組、おママ選手権を楽しみにしていたのだけれど、五時に夢中チームからばらいろダンディチームの仕切りに変わってて残念だった。梅沢富美男の顔を見ながら年越しってゾッとしないな、とチャンネルいじってたらそのあいだに年が変わってしまいなんとも締まらない年越しでした。あけて1日。早起きして近所のスーパーの初売りに並ぶ。目当ては五千円のクジ。最低でも五千円の商品券、5%の確率で何かいいものが当たる。特賞はダイソンとかテレビとか。僕らの整理券は250人中の200番。クジが始まる。カランカランと鐘がなり、当たりくじが減っていく。しかし特賞は出ない。僕らの番がくる。残りの商品からすると何かが当たる確率は4%。しかし特賞が残ってる。二人してエイヤッとクジを引くけどあえなくハズレて商品券。特賞は誰が当てるかな、とその場に残って野次馬。ラスト40人、30人、20人。行列は減っていくけど特賞は出ない。ついにラスト3人。野次馬は盛りだくさん。店長の煽りマイクも絶好調。気合を入れてクジを引く。3、2、1、ゼロ。行列はなくなった。特賞は出ない。あれ?どしたの、これ?店長が慌てる。クジを確認。あと3枚残ってる。店員が走る。店内放送が始まる。クジの整理券をお持ちのお客様はいらっしゃいませんか、まだ特賞が残っております、このままでは特賞は当選者ナシで終了となってしまいます、整理券をお持ちのお客様はおりませんか…みんなが諦めかけたそのとき、女性の声が高らかに響く。あります!整理券、あります!見るとノーメイクに寝間着のお姉さん。たぶん整理券を貰って帰宅して寝ちゃったんだろうな。慌てて走ってきた感じ。野次馬はみんなやんややんやの大歓声。拍手でお姉さんを出迎える。いけ!引け!引いてくれ!野次馬と店長の心がひとつになる。乱れる呼吸を整え、一拍おいてお姉さんがクジを引く。一瞬、全員の呼吸が止まり、さあ、さあ、さあ、どうなった?あえなくハズレ。万雷のため息。赤くなるお姉さん。あなたは悪くない。可哀想に。そのまま特賞を残してクジは終了となりました。帰宅しておせち料理。彼女がお重を持参してくれて、それに各地のアンテナショップで買った食材を詰めてくれた。そのあいだに僕はお雑煮を作る。子どものころから食べていた、鰹と鶏の出汁のお雑煮。鶏肉と大根と人参と牛蒡、アクを丁寧に掬って醤油と塩で味付け。焼いた角餅を器にいれ、具と汁をよそい、最後に三つ葉といくらをのせる。彼女にも気に入って貰えたようでありがたかった。お雑煮とおせちで日本酒を飲んでいたらそのまま元日は終わった。2日。コタツで目覚める。かたわらに日本酒の瓶。一升瓶を半分くらいひとりで開けたらしい。二日酔いだ。喉も痛い。鼻腔の奥のあたりがヒリヒリする。あれだ、徐々に炎症範囲が下に移動するやつだ、やべえやっちまったな…と思いつつ家を出て皇居へ向かう。一般参賀。いまの陛下はすごく好きなので、お元気なうちに陛下に日の丸をパタパタしたかった。陛下と一緒に新年のお祝いをしたかった。しかしあまりに勝手がわかってなかった我々は受付時間ギリギリに到着してしまい、時すでに遅し、受付終了。ほんとに10分の差だったみたい…でもまあめっちゃ綺麗な青空だったし、一般参賀から戻ってくるひとたちはみんなとってもニコニコしてたし、新丸ビルのパレドオールで買ったピスタチオとチョコレートのケーキがちょっともうおかしいくらいに美味しかったので、いい一日だったと思う。風邪は順調に悪化。3日。咳が出てきたので咳止めを飲み、上野鈴本演芸場の初席へ。権太楼師匠の「つる」で爆笑。上手いひとの前座話って最高に面白い。小三治師匠がお元気そうで嬉しかった。小言念仏、すげーよかったなー。トリの三三師匠の「枕が長い落語家なんてろくなもんじゃないんですよ」で爆笑。帰り道、なんか食べよっか、何にする?揚げ物どう?とんかつは?でとんかつ屋さんに向かうけど、五分の差で間に合わず。もうどうしてもとんかつが食べたいとんかつの口になっちゃってたのでいろいろとやってるお店を調べるも三ヶ日の壁に挫折。最終的に家の近くのスーパーで安くなってた牛肉とお寿司、それから串カツを購入。すき焼きとお寿司と串カツで晩ごはん。食べてる最中にふと思い出したのだけれど、そういえばすき焼きとお寿司をいっぺんに食べるって小学2年生くらいのときの夢だった。うっかり夢がかなってしまった。大人ってこわいな。風邪はさらに悪化。市販薬飲んで早めに床につく。看病モードに入った彼女がなんやかんやと世話をやいてくれる。素直に嬉しい。具合悪いときにひとが一緒にいてくれて、しかも優しくしてくれる。こんなに幸せなことって他にあるかな。たくさんあるか。最高の幸せってやつは同率一位が無数にあるから困る。きのうもきょうもあしたも最高に幸せ、みたいなことが現実にあるから困る。最高に幸せ、ではないときに不幸なような気がしてしまうから困る。別に不幸じゃないのにね。不幸じゃなければたいていは幸せなんですよね、あとは読みとる側の問題なんですよね、幸せだなって思いながら過ごしていきたいものですね。4日。きょう。仕事始め。マスクして市販の風邪薬飲んで出社。あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします、と言おうとして声が出ないことに気づく。仕方ないから一日ずっとひそひそ話の音量で働いてました。だからきょうの日記は()の中で書いているのです。帰りに病院いって薬もらったけど、いまは普通に熱が出て咳が止まらん感じ。明日にはよくなってるといいなー。というわけでそろそろ寝ます。皆様、2017年もよろしくお願いします。楽しくってハッピーでエモくてラブい一年にしましょうね。では、お休みなさい。)