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bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

ぼんやりとふりかえる

空が高くなり、雲が薄くなり、夜が冷たくなり、朝が遅くなった。秋になった。一年でいちばん好きな季節がやってきた。

 

ここ最近は何をしているのかなあ。仕事を適等にしている。本はあまり読んでいない。音楽もそれほどちゃんと聴いてない。テレビはバラエティをだらだらと見ている。校閲ガールも逃げ恥も録画だけして見ていない。dアニメとNetflixに加入した。けれどまだ何も見れていない。美味しいものを食べすぎて体積が増えたのでダイエットを始めた。頻度は少し落ちたけれど、それでもカレー作りは続けている。こないだの休日は、友達と公園でピクニックをした。食べ物を持ち寄り、お酒を飲んでカードゲームを楽しんだ。あれは最高だったなあ。やはり秋は外に出るべきだ。インドア派のみんなも外に出よう。動画も本も外で見よう。アウトドアでインドアしよう。秋はどこもかしこも家になるのだ。

 

この間は恋人と花火を見に行った。生まれて初めて花火の有料観覧席のチケットを買った。連続で打ち上がる花火を至近距離で見ていると、祭りなのか戦争なのかよくわからなくなってくる。写真を撮ろうとスマホを構えると、画面に映る光景はサマワファルージャと大差ない。光。煙。破裂音。人間を萎縮させる、美しい特殊効果。お酒を飲んで、少しウトウトして、もたれあって眼を閉じる。まぶたを通して光の明滅を感じる。川風が身体から熱を奪う。ひざ掛けの下で握りあった掌にすこし力を入れる。掌と身体の側面、くっついている部分が温かい。温かさがじんわりと拡散して、それが心地よくて、ほんの少し寝てしまう。時間にしてほんの数分、体感的にはたっぷり三十分。ハッとして眼を開けると、夜空を埋め尽くす沢山のしだれ柳。それがいくつも打ち上げられ、夜空に美しい余韻をいくつも作り出し、そうして光って消えていく。

 

恋人とはなるべくたくさん一緒にいる。何をするでもなく、部屋で過ごし、ご飯を作ってもらったり、銭湯に行ったりする。それで話しをたくさんする。真面目な話も、適当な話も、たくさん。単純接触は感情を増幅する。苦手なひとはもっと苦手に、好きな人はもっと好きになる。だから話せば話すほど、僕は彼女を好きになる。好きになるのは楽しい。楽しくて楽しくて、ほかのいろいろが疎かになるくらい。困ったね。

 

眠たい日と眠れない日を繰り返している。昨日は眠れない日で、そのせいかきょうは昼からとても眠たかった。いまも眠い。眠気のなか、浮遊感のなかでこれを書いている。ぼんやりとしている。はんぶん寝言を言ってるみたいだ。彼女が歌うクリープハイプを聴きたい。トナカイはみんな雌だと誰かが言っていた。でもそんなはずはないと思う。伊勢丹でクリスマスケーキを予約した。紅葉を見に山中湖へ行く計画を立てた。スペアリブを焼いて食べた。2ヶ月床屋に行ってない。早く髪を切りたい。可愛いLINEスタンプがほしい。お金がほしい。広い部屋に住みたい。腰が痛い。台所に焼けた豚肉の匂いが残っている。お腹が痛くなる予感がある。お湯を沸かしたい。白湯を飲みたい。心ゆくまで眠りたい。あなたとふたりで眠りたい。