ハングアップ

寝落ちした。

昨夜の自分はなんだかやたらめったら眠たかったみたいで、気がついたら地べたで寝ていた。明け方、のっそりと目を覚ますと、手にはスマホを握りしめ、テレビはつけっぱなし、音楽はかけっぱなし、読みさしの本は開いたまま、テーブルの上には食べかけの食事が冷えて固まっていた。

うげーいつの間に寝ちゃったんだろう、たぶん6時間くらいは寝たのかな。ここんとこ寝れない日々が続いてたしな、まとまった時間眠れたのはいいことだなー。そんなことを考えながらトイレに行き、部屋に戻ってはたと気づく。

昨夜の自分、一度にいろんなことしようとしすぎじゃね？

スマホは日記の更新画面で止まってた。

テレビは三年前のウイイレのマスターリーグのロード画面。

音楽はどついたるねんの「本気で好きな人」がオートリピート。　

本は舞城王太郎の「みんな元気」の文庫、1/3くらい読んだとこ。

ごはんは豚肉とトマトとズッキーニのカレー。豆腐の漬物に生姜を添えたのもあった。

ご飯たべながらウイイレやりつつ音楽聞いて読書し、並行して日記ブログを更新する。

いやー、ちょっと欲張りすぎでしょ。ヨクバリズムでしょ。無理っしょ。

寝落ちでよかった、寝落ちじゃなくて突然死だったら、第一発見者と警察官にほとほと呆れ果てられるとこだった。「事件性はないですね、ただこの状況、この仏さん、ずいぶん欲張りですね」「欲張るとこういうことになるんだよ」「そういう因果応報みたいなの、ちょっとイソップ童話っぽくないですか？」「はあ？なんでここでスクールウォーズが出てくるんだよ」「スクールウォーズ？なんすかそれ？」みたいな会話を誘発するところだった。キャリアと叩き上げの教養の差とジェネレーションギャップを浮き彫りにして気まずい空気を精製するところだった。欲張りは死んでからもろくなことをしない。関係ないけど叩き上げって響きなんか美味しい調理法っぽくないですか。はさみ揚げとか、歌舞伎揚げとか、なんかそんな感じの。

つか、あれかな、寝落ちというか、処理落ちしたのかな。一度にいろんなソフト立ち上げようとしたから、メモリ不足になってフリーズしたのかな。人間もそういうことあんのかな。今後、眠れないときには、部屋を暗くして横たわって目をつむる、つまりはメモリを開放していくのではなくて、情報処理を同時並行でやりまくって、処理落ちを狙うほうが賢いのだろうか。試す価値はあるかな。やってみっか。

とりあえずもう朝なのでいま必要なのはフリーズではなく再起動。カーテンあけてシャワー浴びて、出社をキメてお仕事だ。そういや会社でもいっつも眠くなんだよな、あれもやっぱ処理落ちなのかな。うーむ。メモリ増設したいなあ。