bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

玉田企画「あの日々の話」

土曜の昼の回。

ずーっと考えてる。
もの凄く面白かったんだけれど、何が面白かったのか。

とにかく説明がしにくい。
どういうお芝居なのか、は割りと簡単だ。
大学のサークルの一夜の物語。
カラオケボックスの二つの部屋で繰り広げられる、大学生の性欲と恋にまつわるよくある揉め事。
それを圧倒的なという言葉では足りないくらいの圧倒的なリアリティで描く。
ひとつひとつの会話が、仕草が、リアクションが、あまりにも自然で、ほんものの飲み会を覗き見してるようにしか感じられなくなる。
そういうお芝居だ。

難しいのは、何が面白いのか、なぜ面白いのか、だ。
舞台の上と下。
虚構の空間と現実。
はっきりと分かたれているはずの芝居小屋で、舞台の上のものが現実にしか見えなくなる、という体験がどんなに珍しいか、それはなんとなく分かってもらえるのではないかと思う。
けれど、その体験がひとに何をもたらすのか、それは実際に体験した俺にもわからない。
あれはなんだったのだろう。
見終えたあとのあの感覚をなんと表現すればよいのだろう。
ずーっと考えているのだけれど、どうしても言葉が見つからない。

だから、月並みだけれど、見てほしい、という言葉しか出てこない。
見てほしい。もう明日しかないけれど、見れるひとには見てほしい。
見て、感想を教えて欲しい。
あの面白さをなんと表現したらいいのか、一緒に頭をひねってほしい。

玉田企画って検索したらすぐ出てきますので、連休最終日、お時間のある方は、ぜひ。
当日券で結構数入るっぽいですので、ぜひ。