bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

とりとめもない話

この一週間くらい、かったるくってたまらない。
湿度と気温が高まっていくほど、活力が奪われていく。
やる気や集中力が失われていく。
たぶん俺の前世は極端に融点が低い金属だったんじゃないかな。
摂氏29度くらいで固体から液体に変わるようなやつ。
現世でもそうだったらいいのに。
「すみません、起きたときは個体だったんですけど、家を出たところで液体になってしまって、だから今日は会社休みます。」
こう言われたら、会社だって、じゃあ仕方ないな、としか言いようがないでしょう。
でも残念ながら現世での俺は金属ではないので、そんな言い訳では休めない。
有機物は不自由だね。

朝おきたら、みんな無機物になってたらいいのに。
どんな感じになんのかな、「いさましいちびのトースター」みたいになるのかな。
みんな何かしらの電化製品になって、電化製品らしいところもありながら、ガチャガチャ社会生活を送るの。
俺はいさましくもないしちびでもないから、何だろなあ、「おしゃべりででかい冷蔵庫」ってとこだろうか。
一人暮らしの家の冷蔵庫スペースには収まらないくらいでかい。
しかもやかましい。
しゃべるたびに冷凍庫の扉がパタパタと開いたり閉じたりするから、冷凍食品がすぐに溶ける。
家電としては使い物にならねえな。
おまけにお腹が冷えそう。
あんまり幸せそうじゃないね。

どうせならもっとわかりやすく、鉱物になるほうがいいかもね。
鉄、あかがね、アルミニウム、タングステン
金とかプラチナとかはやっぱり偉そうにするのかな。
黄鉄鉱とか偽物扱いされるんだろうな。
本人何にも悪くないのにな。
鉱種差別の始まりだ。
しかしあれだな、鉱物がワイワイガヤガヤしょうもないことで議論したり対立したりする世界観、完全に宮沢賢治だな。

なんだろうなあ、弱ってんのかな。
久しぶりに、なんだかちょっと、寂しいな。

寝っか。