バランス
月曜日。
東京はしとしとと雨。
書きたいことがあったはずなんだけど、帰ってシャワー浴びたら忘れてしまった。
なんだったっけなあ。
仕方ないからいま思いつくことを書く。
昨日の残りのカレーを食べて、シャワーを浴びて、ベッドのシーツを取り替えて、横になってスマホでこれを書いている。いま考えているのは、バランスについて。
綺麗なもの、安らぐもの、太陽、植物、静寂、善良な振る舞い。
下品なもの、えげつないもの、馬鹿騒ぎ、無駄遣い、人を指差して笑うような行い。
前者も後者も、どちらも好きだし、どちらも嫌いだ。そしてどちらも大切だ。
美しく善良で安らかであるようなことと、爆発的に面白く感じられること、どちらも大好きなのだけれど、生活がどちらかに偏ると中毒のようになる。どちらも大変に魅力的だから、きちんと意識していないとつい片方ばかり摂取しすぎてしまう。そうすると、だんだん物事を楽しめなくなっていく。自分が殺伐としたり、虚ろになっていったりするのがわかる。たまにわからないときもあって、そういうときは眠りが浅くなったり、集中力が無くなったりする。
それからもうひとつ。
休息。
美しいものを見るでも、馬鹿騒ぎをするでもなく、ただ休む時間。快適な温度と清潔なシーツを用意して、インターネットを切断して、毒にも薬にもならない、何度も見たような映画を流す。眠くなれば眠り、喉が渇けば水を飲む。何にも集中することなく、たっぷりと時間を無駄にする。
全てがバランス良く必要なのだけれど、全てがきちんとバランスしていたことなんて、果たしてあったのだろうか。いつもどこかに偏っていて、いびつな車輪が転がるように、不格好に前進してきたような気がする。
いまはどこに偏っているのかな。
よくわからないな。
でもどうかな、少し休みたい気持ちが強いかな。
指先の動くままに書いてみたら、いやに抽象的で回りくどくてわかりにくい文章になった。
でも僕にはなんとなく書きたかったことがわかる。
だからこれで充分だな。
明日は早く起きて仕事に行こう。
おやすみなさい。