酒で流す

帰宅途中になんとなく旨い酒を飲みたくなって四ツ谷の鈴伝へ。伯楽星の純米吟醸を買って帰宅。洗濯機を回しつつ、カンパニー松尾監督の「Tバックヒッチハイカー　南へ」を見ながら飲酒。

そしたら、柳屋喜多八師匠の訃報。一気にどん底。ふざけんなよ、こないだ「やかんなめ」生で見たばっかじゃねえかよ、確かにお痩せになられてたけど、病弱はもともとのキャラでしょう、今日び死期を悟って落語やり続けるなんて流行らねーんだよ、生で落語見てれば面白い師匠と面白くない師匠が居るってはっきりわかるんだよ、喜多八師匠は面白い方の師匠でしょう、この先含めてワクワクしてたんだよ、どうすりゃいいんだよ…って一気にダウナー。一仕切り泣いて、録画してた迎賓館の「やかんなめ」を見て、どうにか落ち着く。

決めたぞ、もう遠慮も面倒くさがりもなんも無しだ、面白そうなものは全部観てやるぞ、全部だ、仕事なんかやっつけてやる、水曜のハバナイ！も来週末の平野勝之オールナイトもロロの芝居も全部見てやるからな。だから俺の知らんうちに死んだり絶対にするなよ。観たいのに観れないなんて金輪際ごめんだぞ。冥福なんて今後は祈らないぞ。でも喜多八師匠、面白い高座をありがとうございました。

悔しいなあ。悔しいよ、ほんとに。カン松さんも平野さんも浅見北斗もさあ、みんな死なないでくれよ。カール・ハイドもヒロトもマーシーもさあ！みんな死ぬなよ。大島弓子も萩尾望都も山岸凉子もさあ、先生って付けるの忘れてるけど、末永くお元気でいてくれよ。俺より面白いすべてのひと、一秒でも長く生きていてくれよ。ほんとに、嫌だよ。

明日は幸せに過ごしたいんだ。

今日のうちに、したたかに飲んで、全部洗い流そう。

ありがとうございました。