bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

三連休

金曜日。
ちょっと一杯のつもりが深酒になってしまった。
あまりにも楽しかったから、つい。
無粋な飲み方になってしまったなー。
遊んでくれた皆様、ありがとうございました。

飲んだときにやいのやいの語るのはほんとうに楽しいものだけれど、吐いた言葉は酔いが覚めるとすべて自分に返ってきて、ザクザクと切り刻まれたりする。
わかっちゃいるんだけどね、まあ仕方ない。
そういうもんだよね。

店を出たらすっかり明るくなっていて、そのまま友達と合流してキャンプ場へ。
「青春100キロ」で走ってた道をそのまんま辿って…のはずだったんだけど、後部座席に座るやいなや寝落ちしてしまい、気がついたらもう山中湖だった。
でもセブン-イレブンで歯ブラシ買って歯磨きしたよ。
残念ながら電動歯ブラシはもう売ってなかったけれど。

キャンプ場はこんな感じで、


f:id:bronson69:20160501221822j:image

こんな感じで、

f:id:bronson69:20160501221850j:image

んでもって夜はこんな感じ。

f:id:bronson69:20160501221920j:image
f:id:bronson69:20160501222029j:image
f:id:bronson69:20160501222052j:image

いつも焚き火をするときは、静かに、内省的に、ブルージーにやるのだけれど、昨日の焚き火はそうじゃなかった。
もっとファンキーで、グルーヴィーで、手当り次第だった。
炭、薪、落ちている枯れ枝、荷物を運んだ段ボール、燃やせるものは何でも燃やした。
あの瞬間、我々はジャズだった。
マイルス・デイビスがトランペットを吹くのとまったく同じやり方で、我々は薪をくべた。
高揚があり、抑制があり、技巧があった。
真っ暗闇のなか、存在するのは炎と我々とボンベイ・サファイヤだけだった。
揺れ動く炎を囲み、バレエダンサーのような優雅な動きで、次々にグラスを空けていく。
終わらないダンスは、アルコールが我々を燃やし尽くすまで続いた。

キャンプからの帰り道は、いつも不思議な気分になる。
携帯の繋がらない山奥から、人里に出て、高速道路を進む。
建物が増え、車が増え、見覚えのある風景が広がりだす。
近所の飯屋の前を通って、自宅に到着し、荷物を運び入れ、しかるべき場所に収納し、ひとりになって一息つく。
この瞬間の、何とも言えない違和感。
急な変化に体感が追いつかない。
あれ、さっきまで真っ暗な山の中で炎を見つめていたのにな、何で俺はいまソファで連ドラ見てるんだ?
何で明日の仕事のために本を読んだりしてるんだ?
ここはどこで俺は誰でいったい何をやってんだ?

この奇妙な身体感覚が面白くて切なくてきゅうっと胸がつぶれそうで、要するに、寂しい。
「ここではないどこか」から「ここ」に帰ってきてしまった、その訳のわからなさ。
帰りたくなんかないのにな。
かといって、ずーっと「ここではないどこか」に居続けるなんて、そんなことはできない。
あっち側には行けないよ。
少なくとも俺にはそういう覚悟はない。

三連休は、とにかく楽しくて、くらくらして、あっという間だった。
明日は仕事、そのあとはまた連休だ。
楽しいことがたくさんあるといいな。
もちろんくらくらすることも。
楽しみだな。