bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

飲んでばっか日曜日

朝おきたら天ぷらで一杯やりたい気分がバッチリ残ってたので、そのままてんやいって天ぷらと冷や酒キメた。
ジェーン・スーさんの文庫本読みながら酒を飲む。
冷や酒ってもちろん常温な。

フラレてから恋愛本いくつも読んだけど、この人の本がいちばんしっくりくる。
そもそも恋愛本なのか?っていうと違う気もするが。
大概の恋愛本は、あなたの心にはこんな欠落がある→だからあなたの恋愛は上手くいかない→本当に求めているものを認めて恋愛しよう、ってな道筋になってる。
ジェーン・スーさんの違うところは、「欠落があっても仕方ないじゃん!それも味さ!いまが最 to the 高なら恋愛ダメでもしゃーないよ!」ってとこ。
恋愛の優先順位が低い。
だから優しい。
そーよな、ハッピーならそれでいいよな。

酒一合で切り上げて自転車で新宿の端っこの路地裏ふらふらしまくって、行き止まったり迷ったりしてすげー楽しい。
犬を連れたお父さんと自転車に乗った幼娘とすれ違う。
「パパこれすごいよ、だってブレーキついてんのよ?」って煽り口調の幼女がちょうかわいい。
お父さんはどうでもよさそうに犬のうんこをひろっている。
俺はニヤつきながらすれ違う。
きのう買ったばかりの中古の真っ赤な小径車。
家の窓に写った自分の姿はまるでサーカスの熊。
それが愉快でひとりで笑って、行き止まりの路地に入り込んで、咲いてる花のピンクが綺麗で笑顔の質も変わってくる。
来た道戻るとまたあの親子。
お父さんが自転車を押してる。
犬が自転車のカゴに乗ってる。
幼娘が「早い!」って笑ってる。
早いなら止めればいいのよ、ブレーキってそのために付いてんのよ。

家の近くのスーパーでツマミと酒を追加して、帰宅して飲みながら海街Diaryを読み返す。
ラヴァーズ・キスも読み返す。
俺は東北の内陸の生まれで、友達も内陸育ちが多い。
海辺で育った人ってどんな感じなのかな。
俺が海辺で生まれてたら、今とはなにか違ってたのかな。
ようわからんな。

ひとりの楽しさわかってきたし、ひとりでも平気なんだなって思えるようにもなったけど。
飲んでるときはあれだね、誰かに思いつきを話したくなるね。
そんで一緒に笑いたくなる。
楽しいんだけど。
けど。
けどもね。

やっぱり海がみたいな。