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bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

子犬、幽霊、花見

明らかに富裕層をターゲットにしたあざといペットショップが近所にあって、早く帰れた日なんかはウィンドー越しにモフモフ動く生き物と眼があったりして胸がときめく。
生き物とはつまり子犬や子猫なんだけれど、その存在の質は俺の精神状態によって変わってくる。
いたって普通のかわいい子犬や子猫に見える日もあれば、ザラメのかわりにかわいさの顆粒で作った綿菓子くらいかわいい子犬や子猫に見える日もある。
ここひと月くらい、彼らは普通の犬猫かせいぜいが春キャベツくらいのかわいさだったんだけど、きょうは久々に綿菓子の日だった。
閉店間際のペットショップの前に足をとめて、中腰になって子犬と眼を合わせて、心の中でマントラのようによーしよーしと言いながら、眼で愛でた。
ひとりでペットショップのウィンドーをのぞきこんで満面の笑みを浮かべている中年男性を俺は見たことがない。
カップルとか夫婦ならある、ひとりはない。
だからたぶん眼で犬を愛でる俺の姿を見かけた人は珍しいものを見たはずで、要するに俺は世の中にささやかな、桃鉄でいうとリトルエンジェルカードくらいのラッキーをもたらしたと言って差し支えないと思う。
それともあれかな、50年過ぎたくらいの、あらかたの物件を買いつくして現金がだぶつくようになった状態でスリの銀次に出くわしたけど所持金の四分の一の被害で済んだ、みたいな感じかな。
そういえばここ何年か桃鉄ってやってないな。
友達集めてやってみてもたぶん集中力続かないんだろうなー。
自分の番がくるまでスマホいじったりしちゃいそう。

文章を書くとつい意見とか結論とか書いちゃう感じがなんか嫌で、できるだけダラダラとした文章を書きたいと思ってる。
くだらないドーナツ・トークばっかしゃべって消えていくのがいちばん美しいと思う。
っていうこれも意見に他ならなくて、こういう語りはどうしたって指先に宿ってしまう幽霊みたいなやつなので、現世に悔いを残さない程度に発散しつつ成仏してもらうしかない。
一番いいのは、酔っぱらって勢い出ちゃってるときにわーっと書き散らしちゃってころっと忘れて何ヶ月か後に読み返して面白がるやつだと思う。
調子よく酔っぱらってる自分はけっこう好きだ。
素面の自分よりずーっといい。

そうだ、そろそろ花見の予定を立てようっと。
ヘロヘロになるまで飲み倒したろ。