ＪＪＪ

すがすがしくやる気がない。

仕事もたいして進んでないけどあまりにもやる気がないので仕方ない。

未来の自分の首をぎゅうぎゅう締めてるけどやる気がないのでどうしようもない。

家に帰ってたってやる気は出ない。

仕方ないから既製品を腹にぶち込んで横たわる。

ホットカーペットが暖かい。

仰向けに転がると棚の上のデロンギの電気ケトルが視界に入る。

ターコイズブルーが美しい。

あのケトルでお湯を沸かして芋焼酎を割って飲むといろんなものを台無しにするようでとても心地がよい。

でももう芋焼酎はない。

あるのは空の一升瓶だけだ。

俺は芋焼酎がそんなに好きではないので、やっとなくなってくれてホッとしている。

手強い相手だった。

ねむい。

ねむたい。

ねむりたい。

ホットカーペットと毛布に挟まれてねむりたい。

電気も消さずに、テレビも消さずにねむりたい。

ウトウトしながら寝落ちして、丑三つ時のころにむっくりと起き上がりたい。

洗面所で歯磨きしながら、やっちゃったなあ、あしたも仕事なのになあ、みたいな顔したい。

だったら早く寝なおせばいいのに、なんとなくテレビつけてみたり、読み差しの本を開いたりしたい。

ほんでまた寝落ちして目覚ましで起こされて、会社に遅れるギリギリまで布団から出ず昨夜の自分を責めたい。

どうせならやる気と一緒に責任感と焦燥感もなくしたい。

そういう、のちのち反省につながる心の動きをきれいさっぱりなくしたあとで、思う存分やる気をなくしたい。

人間味がなくなるくらいにやる気をなくしたい。

「カッコーの巣の上で」でロボトミー手術受けたあとのジャック・ニコルソンくらいなくしたい。

ヒース・レジャーのジョーカーは確かに良かったけど、ジャック・ニコルソンのジョーカーもすごく良かった。

グリムジョージャガージャックって名前をかっこいいと思ってしまった。

グリムジョージャンボジェットだと尾崎三兄弟みたいでいい、相変わらず後ろ髪だけ伸ばしてるんだろうか。

みたいな感じで適当に語感を重ねてとりとめもなくしゃべりたい。

あと週末にいまさらマッドマックス見たけどそこまでグッと来なかった、音と映像はすごいけど後に残るものはなかった、すげー期待してたからとても悲しかった。

まあなんでもいいや。

やる気なし。

がんばれジャンボ尾崎。

寝よ。