bronson69の日記

いつか読み返して楽しむための文章。

東京の街に、雪が降る日

月曜日。
東京に雪が降った日。

ひとつの伝説が、神話が、絶対が、永遠が。
その輝きを失ってしまった日。

どうせ雪が降るなら、朝でなくて夜がよかった。
あの番組の、あのシーンのときに降ればよかった。
すべてのものを覆いつくして、テレビの電波を遮断するくらい降ればよかった。
誰も見たくないものを、誰も見られなくなるくらい降ればよかった。

東京の街に雪が降った日。
悲しみを覆いつくせないくらいの雪が。